楽しい、おいしいマリアージュ

フレンチ・ガストロノミーに新潮流ワインで、料理の美味しさを引き出すコンセプトって日本初 !? 魅力的な展開をレポート

「白アスパラガスのムースリーヌ」に合わせる 美味しいワイン!【前編】

ヨーロッパで春野菜の代表「白アスパラガス」

 

白アスパラガスが並ぶと「ああ、春だ~」という季節の喜びだそうです。

そんな食材「白アスパラガス」を茹でて 

オランデーズソースをかけて食べるのがフランス料理の定番でもありますが、

このお料理に合わせるワインって、私は実は難しいとかねがね思っておりました。

 

一般的にはヴーヴレやシャンパーニュ

リースリングやロワールのソーヴィニヨン・ブラン、、、等々。

 

 

こちら「LE MOMENT」(ル モマン)が使う白アスパラガスは、

国産だそうで、

新鮮で太いものでした。

もちろん茹であげて、ムースリーヌというソースがかかっています。

生クリームと卵黄とレモン汁で味付けしたムースソースだそうです。
 
これは、オランデーズソースをさらにきめ細かく、
上品にまろやかにしたソース。
 
そこにエストラゴンやセルフィーユ、イタリアパセリなどの繊細なハーブが
振りかけられて、香り好い仕上がりです。
 
 
さあ。私が難しいと思う理由は、
オランデーズのイメージで考えると、
卵黄とレモン汁やヴィネガーなどの酸味を使い、それが活かされるソースだから。
 
そこに、スッキリした酸の高い軽快な白が今までピンとこなかった。
酸×酸、、、それに難しい卵黄の風味。
 
もちろん、旬を楽しむ食材&料理として、
そんなに難しく考えず、楽しめばいいのだけれど。。。
 
しかし、こちらはムースリーヌ。
そして、国産のフレッシュ白アスパラ(極太)!
 
 
さて、こちら「LE MOMENT」には、クラシカルを基本にしたフランス料理、
なのに、フランスワインがないという新しい趣き。
 
この難しい一品に合わせるワインが楽しみで仕方ありませんでした!
 
グラスワインがいくつかあるので、その中から、
「エネディーナ・ビッラフランカ」というのを選びました。
 
ワインの詳細なんてどうでもよくて、
ワインの香りと味わいが、料理を楽しむことができればそれでいいのですが、
まあ、一応試したかった理由として書くならば、
これが天才醸造家ラウル・ペレスが造る「ゴデージョ」
(ゴデーリョとも読むが、どちらでも大丈夫です)
という品種であること。
そして、このワインだからこそ、
あまり冷やし過ぎずに大きめのバルーン型のブルゴーニュグラスだと、
まろやかさがあり、
それがまさにムースリーヌと優しさとまろやかさを共有しているようでした。
余韻にミネラル感が感じられる白ワインなので、
そこがまた全体的にまとまって合っていました。
 
温度をやや上げ気味に(14℃くらい)したことが良かった気がします。
 
といっても、この「エネディーナ・ビッラフランカ」は、
生産量の少ない希少なワインとのことで、もう世界中でも入手困難らしい。
すでにこの記事のアップ時には在庫がないかもしれない。
その場合は、ゴデージョのまた別の極上生産者のワインで楽しめるとして。。。
 
 
そして、さらなる感動が!!