【都立大学】フレンチ LE MOMENT(ル モマン)の仔羊のローストが上品すぎる美味しさの理由。
都立大学駅の改札を出て左にまっすぐ歩いて5~6分。
目黒区柿の木坂という閑静な高級住宅地、
樹木で清々しい公園(目黒区民キャンパス公園)の通り向かいにある
一軒家の一階に、2015年4月にOPENしたばかりのフランス料理
「LE MOMENT(ル モマン)」。
レストランというよりは、フレンチ・カウンターでオープンキッチスタイル。
なのですが、ビストロではなく、ガストロノミー・フレンチです。
どのお料理も、ミシュラン東京の二つ星を獲得してきたシェフの
クラシカルでいて繊細な、グルマンを満足させる料理性の高さ。
その中でも、特にその上品な味わいの奥深さに感動したのが、
「仔羊のロースト エストラゴンとピスタチオのパン粉焼き」
一般的にイメージする「仔羊のロースト」との違いは、
正にこれこそ「ガストロノミー料理の味わい」
この一言に尽きるのではないだろうか。
「仔羊背肉のロースト ペルシヤード」はお馴染みだと思います。
基本的にパセリのみじん切りなどにパン粉をつけて焼く料理。
ところが、ル モマンの香草のパン粉焼きは、
「エストラゴンとピスタチオのパン粉焼き」
パセリは味の力強いハーブだし、仔羊肉にワインを合わせるなら
一般的に赤ワインが選ばれることがほとんどでしょう。
でも、こちらはパセリではなく、エストラゴンです。
一口食べてみて、
「ん?あまりフルボディな赤ワインだともったいない気がする、、、」
と、よぎるほどに繊細、エレガントな香りと美味しさが広がる。
エストラゴンは、パセリより爽やかなハーブ、
そしてピスタチオ等のナッツ類を砕いたものを合わせ、
それにより赤身肉と調和させるかの如くのナッツのオイリーさとコク。
しかもピスタチオというグリーン色のナッツが鍵を握る気がする。
というわけで、とにもかくにも文章で書きあらわすことなんて出来ませんが、
これは実際体験することをお勧めします!!
仔羊が苦手な人にもこれを食べてもらったのですが、
「えーっ?!美味しい!!食べられる~!」と、驚いて、
大満足で喜んでくれました。
ル モマンの仔羊のロースト。
これこそが、ガストロノミーの技術!
そして、特筆すべきは、「オーストラリア産」。
一般的に昨今では、仔羊のいいもの、といえば
ニュージーランド産を仕入れることが多い中、
もちろんそれは美味しいんですが、
お値段も高くなってしまうので、
それよりも、その食材を引き出せる料理法で、
価格を上げずに、美味しいものをご提供する、
という、自信からでしょう。
オーストラリア産でも、こうやって美味しく仔羊料理を料理できる、
という実証。
実力あるプロだからこそ、としかいいようがありません。
「ブランド力より食材の目利き力&調理の技術力」
これこそ本物の料理人! と、私は常々思っているので、
益々目が離せないシェフの料理。楽しみです。
実際、この仔羊の料理のエレガントさに気付いたのが、
ワインとの組み合わせでした!
グラス売りしている白ワイン「エカム 2013 カステル・デンクス」と
たまたま合わせたことがきっかけでした!
意外なほどの美味しさ、驚きのマリアージュ!!
芸術の域だと感嘆してしまい、新たな発見の喜びに興奮冷めやらず、、、。
「仔羊のロースト 香草エストラゴンとピスタチオのパン粉焼き」と
白ワイン「エカム 2013 カステル・デンクス」
とのマリアージュ感想は次回に。
LE MOMENT(ル モマン)
東京都目黒区柿の木坂1-34-14 1F
TEL:03-6421-3839
定休日: 月曜日